「ライオンズ宜野湾ベイサイドシティ新築工事」より9月度近況報告

ブログをご覧の皆さん、約1ヵ月ぶりの再会となります。
建築部の上地です。

さて、我が「ライオンズ宜野湾ベイサイドシティ新築工事」は、8月初旬より上部躯体作業に移行しまして、 現在は3階躯体打設を直前に控え検査関係に負われている状況であります。
今後も1フロア16日サイクル(実働)で躯体工事を進めて行き、更に高所作業へと移行するに伴い、安全対策も墜落転落災害への配慮も心掛けて行く予定です。・・・・(本ブログが公開される頃は4階躯体作中だと思います)

それでは、今回のブログ内容ですが、前回は「上階への基本通り墨の立上げ」と言うテーマで一緒に勉強しましたが、今回はその先の鉄筋型枠作業~躯体コン打設(約16日サイクル)までの手順を、3回に分けて勉強してい来ましょう!よろしくお願いいたします。

 

その前に、下記に9月中旬現在の空撮をUPします。

DCIM103MEDIADJI_0415.JPG

 

まず、1回目は手順①「墨出し」~手順④「先行枠建込み」までの手順をみていきます。

建築物の「主な構造種別」には
①木構造
②鉄筋コンクリート構造(本工事での採用構造)
③鉄骨構造
④鉄骨鉄筋コンクリート構造
⑤補強コンクリートブロック構造

など大きく5種別の分類されますが、今回は本工事での採用種別「鉄筋コンクリート構造」について説明します。
鉄筋コンクリート構造は略して「RC構造」とも言い、それを更に分類すると、❶ラーメン構造(本現場採用構造)と❷壁式構造に分類されます。

なお、鉄筋コンクリート(RC造)は文字通り、鉄筋とコンクリートが一体となったもの!
なぜ一体にしているかというと、鉄筋とコンクリートにはそれぞれ正反対の特徴を持っているからです。
鉄筋は圧縮に弱く、引張りに強い性質を持っています。
一方、コンクリートは圧縮に強く、引張りに弱い性質を持っています。
加えて、鉄筋は火に弱く錆びやすい性質、コンクリートは火に強く錆びにくい性質を持っているため、鉄筋をコンクリートで覆うことにより、お互いの弱点を補うことができるのです!

 

鉄筋コンクリート造には『ラーメン構造』と『壁式構造』の二種類があります。

『壁式構造』は、柱や梁を無くす代わりに、壁を厚くして耐力壁で建物の荷重を支える構造です。
それによって、地震に強い建物になります。また、凹凸が無く部屋がすっきりするため、ラーメン構造よりも広い空間を得ることができます。

❶ラーメン構造のイメージ図(本現場の構造となります)

ラーメン構造

❷壁式構造のイメージ図

壁式構造

 

手順①【墨出し】

墨出し作業とは建築施工を始めるにあたって、柱や壁など建築物の位置の基準(親墨)となる線をコンクリート上に印付ける作業になります。
※通り芯の1m逃げを出す場合が、多いです。


次に、親墨を基準に各柱や壁又は開口部の位置を原寸出しを行う。

“墨出し”の語源は、資材に印をつける「黒壺」という工具があり、墨を使って印を付けることから「墨出しと言われたらしいです。

 

手順②【柱の配筋】

墨出し作業で基準線ができたので、そこから鉄筋の柱や壁を何本も組み立てて配置していきます。
見た目には、画像のように1本の柱に細い鉄筋が、何本もあるようなイメージです。
ガス圧接などで、重荷を負担する主筋を上層階まで伸ばしたりなど、鉄筋同士を接合する作業も行います。

 

手順③【耐震水平スリット取付】

耐震スリットとは、鉄筋コンクリート造の壁の柱端(柱際)、あるいは梁上、梁下などに設ける緩衝材です。
昔の建物では、スリットを設けていませんでしたが、過去に起きた地震被害により、耐震スリットが必要だと判断されたのです。

下図が耐震スリットです。
このように、鉄筋コンクリートの柱際に設けて、壁と柱又は梁とを切り離します。
「切り離したら危なそう」と思われるかもしれません。
しかし、そう単純な話ではありません。これは前述したように、「雑壁が柱や梁に悪影響を及ぼす」からです。

耐震スリット

耐震スリットの意味と目的

耐震スリットを設ける目的は、悪影響を及ぼす雑壁(袖壁、垂れ壁、腰壁)を、柱または梁から切り離すことです。

RC造の建物に耐震スリットを設けることは、1981年に新耐震設計法が施行されて以降です。
当時は、耐震スリットを設けないRC造の建物が設計されてきましたが、大地震時に設計者が予測していなかった破壊や、腰壁及び垂壁が取り付く柱でせん断破壊が多く起きたのです。

 

手順④【柱、壁先行枠建込み】

今回の工事では、壁垂直スリットを壁躯体内に設置する為、先行型枠を建込んで後に垂直スリットを設置する手順となります。
型枠の仕事は、一人前になるのに10年かかるとも言われるほど、非常に精密さを求められます。
一般的には垂直精度±3mmが許容範囲と言われており、その精密さこそが強度や出来栄えに大きな影響を与えます。

 

以上、今回はここまでの説明とし、次回は手順⑤「垂直スリット取付」から勉強していきたいと考えてます。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、来月にまたお会いしましょう。

By 建築部 上地 透

 

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